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狼爪 : ウィキペディア日本語版
狼爪[ろうそう]


狼爪(ろうそう)は足指の痕跡器官であり、俗に言う犬の親指である。多くの哺乳類鳥類爬虫類にある。(獣脚類のような絶滅したいくつかの種も含まれる。)
狼爪は通常、足の高い位置に生えるため、趾行動物の場合は立った時に狼爪は地面につかない。狼爪は、おそらく犬のものが最もよく知られている。子犬の間に狼爪を切除することがよく行われるが、切除の必要性については議論がある。
== 犬 ==
の狼爪は、ほとんどの場合前足の内側にあり、時折隠れている

ほとんどの品種で前部の狼爪とは異なり、後部の狼爪は骨の一部か、または筋肉組織として捉えられる。いくつかの品種の犬は1つの足に複数の狼爪を持っている場合も見られる。
通常の前足の狼爪に加え、別の狼爪がある時は二重狼爪と言う。
狼爪が犬の牽引力の助けになっている事には議論があり、犬が走る際に地面との接触によって、狼爪は爪(w:nail)と他の爪先の爪と同じように磨り減る。
しかし、多くの犬の狼爪は地面に触れる事が決してなく、狼爪の爪もすり減ることはないので同じ長さを保っている。
狼爪は死んだ付属器ではなく、物を掴む事ができる。
しかし、いくつかの品種の犬の爪は、皮膚のたれ方(弁)によって、足と爪がくっついているようには見えないかもしれない。このような犬の爪は、掴む事や曲げる事に使うのは容易ではない。
狼爪を外科的に除去すべきかどうかには議論がある。
外科的に除去すること自体は容易だが、術後疼痛や術後感染のリスクもあり、切除を行う場合は相応の医療機関で行われなければならない。

猟犬は走っている間に伸びすぎた植物が狼爪を裂いてしまうことがあるため、積極的に切除を行う場合がある〔
もし狼爪を除去するなら、子犬の時(生後2~5日位)にすべきであり、成犬の場合は考慮する必要がある。(除去する場合は子犬の時より困難である)
外科的処置には、犬の狼爪と足がしっかりくっついていない場合は局部に直接、局所麻酔剤を施す。
ただ、多くの犬は手術後、痛む手をなめる事を抑えられないので、飼い主は用心深く見守る必要がある。
ref>〕。
グレートピレニーズの狼爪は骨の構造上、足に付いている。狼爪の除去は、品種によっては有害になる。
加えて、特にアジリティのような犬のスポーツ(w:dog sports)を行う場合、犬によっては狼爪は走る際に地面につくので、走るスピードや方向転換には不利になる。

アメリカでは、ブリーダーによって“偽狼爪の”子犬が売られている。これは(獣医師によって)除去されたものであり、健康の上で安全と認知されているためである。いくつかの品種では、“偽狼爪”は標準的だと言う声もある。
; 後ろ足の狼爪
: 繁殖された犬や犬によっては他の爪を持つものもあるが、犬科の動物は後ろ足に4つの爪を持つ。
: 後ろ足の5番目の爪は専門用語で、hind-limb-specific preaxial(後肢特異軸前性多指症)と呼ばれる。
: 後ろの狼爪はいくつかの遺伝機構が原因で、これらはLMBR1(w:LMBR1)遺伝子とゲノ厶部分の関係を含んだものと考えられる。
: 後ろの狼爪は、指骨が無く肌のみが付いているものになる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「狼爪」の詳細全文を読む



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