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拓跋猗盧（呉音：たくばつ いる、漢音：たくはつ いろ、：、? - 316年）は、鮮卑族拓跋部の大人（たいじん：部族長）で、拓跋沙漠汗の次男。兄は桓帝（）、弟は思帝（拓跋弗）。五胡十六国時代の代国の初代の王（在位：315年 - 316年）である。 == 生涯 == 昭帝元年（295年）、叔父である拓跋禄官が大人となると、拓跋部を3分割し、拓跋猗盧は定襄郡盛楽の故城、西部拓跋部を統治した。 昭帝13年（307年）、拓跋禄官の跡を継ぎ、3分割された拓跋部を再び統一する。 穆帝3年（310年）、并州刺史のは代国に遣使を送り、子の劉遵を人質とさせた。猗盧はその意を喜び、厚く褒美を贈る。白部大人は叛いて西河に入り、これに応じて鉄弗部の劉虎は雁門で挙兵、劉のいる新興、雁門の2郡を攻める。劉は援軍を要請し、猗盧は甥の拓跋鬱律の将騎2万を使い、劉を助けこれを撃ち、白部を大破する。次に劉虎を攻め、その陣営を落とす。劉虎は西走し、朔方に逃れた。晋の懐帝は猗盧を大単于に進め、代公に封じる。劉はまた遣使を送り洛陽を救う援軍を求め、猗盧は歩騎2万を遣わしこれを助ける。この年、漢の劉淵が死んで、子の劉和が立つが、異母弟の劉聡に殺害された。 穆帝4年（311年）、劉の牙門将のは新興で叛き、劉聡を招き寄せる。猗盧は軍を遣わしてこれを討ち、劉聡を退走させた。 穆帝5年（312年）、劉は遣使を送り劉聡、石勒を討伐する援軍を要請。猗盧は劉に忠義をもってこれを許す。その間に、劉聡は子の劉易と劉粲および族弟の劉曜に討伐させ晋陽を襲い、劉の父母を殺しその城を占拠した。劉はこのことを報告すると、猗盧は大いに怒り、長子の六脩、桓帝の子普根及び衛雄、范班、姫澹らを前鋒として遣わし、猗盧は躬大衆20万を統べ後継となる。劉粲は懼れて、輜重を焼き、攻囲を突破して遁走。縦騎はこれを追い、その将の劉儒、劉豊、簡令、張平、延を斬り、伏屍は数百里にもわたった。劉は拜謝に来て、猗盧は礼をもってこれをもてなした。この年、晋の雍州刺史の賈疋、京兆太守の閻鼎らは、懐帝が劉聡に囚われたので、懐帝の兄の子の秦王司馬業を共立し太子とした。猗盧はふたたび戒厳、劉と与し、更に大挙し勝つ。 穆帝6年（313年）、盛楽城を北都とし、平城を南都とした。新たに小平城を築城し、長子の拓跋六脩に鎮守させ、南部を統領させた。 穆帝8年（315年）、晋の愍帝は猗盧を進めて代王とし、代、常山2郡に官属を置いた。ここに代国は百官を置き、刑法を定めるなど国家としての体制を整える。 穆帝9年（316年）、猗盧は六修を召すが、六修が来ないので猗盧は怒り、これを討つが、逆に敗れてしまう。猗盧は民間にまぎれて逃亡するが、遂に捕まり殺されてしまう。そのころ普根は外境を守っていたが、このことを聞いて駆けつけ、六修を攻め滅す。猗盧の配下だった衛雄，姫澹は晋人及び烏丸人300余家を率い、劉の子の劉遵につき従い并州に南奔した。普根は即位するが数か月で死去。普根の子（）が生れたので、桓帝の后（祁氏）はこれを立てる。その冬、普根の子も死去し、立て続けに代王が死去した。この年、成の李雄が遣使を送り朝貢してきた。 拓跋猗盧はのちに北魏の道武帝より穆皇帝と追諡された。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア（Wikipedia）』 ■ウィキペディアで「拓跋猗盧」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Tuoba Yilu 」があります。 スポンサード リンク
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