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猛禽類[もうきんるい]
猛禽類(もうきんるい)は、鋭い爪と嘴を持ち、他の動物を捕食(または腐肉食)する習性のある鳥類の総称〔鳥類は殆どが肉食であることも注意。魚・貝・水生動物・昆虫・幼虫等を捕食する。むしろ、植物性の食物しかとらない方が少数派である。〕。獲物を捕まえるための鋭い爪、掴む力が強い趾(あしゆび)、鉤型に曲がったくちばしを持つことが共通の特徴である。 一般的に生態系の頂点に位置する例が多いことから、強さ・速さ・権力・高貴さの象徴として、猛獣などとともに戦闘機やスポーツカー、シンボルマーク、特撮やアニメのヒーローのモチーフになることが多い。 == 定義の変遷 == ワシ、タカ、ハヤブサ、ハゲワシ、コンドル、フクロウが代表的である。これらの猛禽類はリンネ前後の時代(17~18世紀)には鷲類・鷹類・隼類及び梟類に分類された。ちなみにリンネは狩りをする鳥を単一の目(もく)にまとめ、(コンドル、ハゲワシ)、(ワシ、タカ、ハヤブサなど)、(フクロウ)、(モズ)の4属を含めている。このうち前2者のワシタカ類を昼行性猛禽類、フクロウ類を夜行性猛禽類とも呼んだ。 上記のようにこれらは鋭い爪とくちばしなど共通の特徴を持つが、形態的解剖学的研究が進むと、これらの外見上の類似は表面的なものであることが明らかとなり、狩りという習性に基づく収斂進化の結果とみなされるようになった。ワシタカ類とフクロウ類はタカ目とフクロウ目とに分けられた。近年ではハヤブサはタカ目からハヤブサ目というカテゴリーの猛禽類としてデビューした。また、ワシタカ類は体の構造ではフクロウ類よりもむしろコウノトリ類に近い構造をもつことが分かった。1990年代以降に発達したDNA分析による鳥類分類でも、この類縁性が支持されている。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「猛禽類」の詳細全文を読む
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