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春歌(しゅんか)は、性風俗に関連した、一般的に猥褻なものとみなされる歌詞の音楽・俗謡である。猥歌(わいか)、艶歌(つやうた)、情歌(じょうか)ともいう。 オリジナルのものと、有名な曲の替え歌とに二分される。民謡では、性に関して現在よりおおらかな時代もあったし、酒の席での利用もあったから、オリジナルで卑猥な内容のものは少なくない。現代では、本格的に卑猥なものは作られない。あまりに正面切って卑猥なものは広く認められないし、発表の場もないからである。しかしそれに近いねらいで作られ、発売禁止になったものもある。従って、現在の唄では替え歌が春歌になる例が多い。 その性質上、テレビやラジオなどで放送されることはほとんどない。春歌は性風俗に関連するものであるため、特に公の場で披露する場合には細心の注意が必要である。 ==著名な春歌== *炭鉱節(元歌が春歌であった) *秋田音頭(元歌が春歌であった) *ヨサホイ節(ヨサホイ数え歌) *おっぴょ節 *ブンガチャ節 - ブガチャカ節とも。渋谷で流しをしていた北島三郎のデビュー曲。発売後すぐに放送禁止になったが、これは渋谷界隈で流しが歌っていた春歌で、歌詞を変えたものだったことから不適切と判断されたと考えられている) *真室川音頭 なお、以下はいわゆる“シモネタ”的な内容をもつ俗謡である。 「男女の恋愛やセックスを歌ったもの」を春歌であるとするならその定義からははずれるが、参考までに例示する。 *たんたんたぬき(「聖歌第687番」の替え歌) *ちんこ音頭(電子掲示板2ちゃんねるで制作された楽曲) *リンゴの唄 - 替え歌春歌の定番。一番の歌詞を元にする。一回目は普通に歌い、二回目は冒頭に「りんごの『り』の字を『う』に変えて」とかけ声をかけた後、一番の歌詞の『り』を『う』に(ついでに『ご』を『こ』に)変えて歌う。同様に三回目は『り』を『ち』、四回目は『り』を『ま』に変えて歌う。ほとんど一文字の変更で猥歌に変わり、しかも三通りに楽しめる、という点でも珍しい。 *ずいずいずっころばし - 国語学者などの中には、この歌に不純異性交遊を表す意味が含まれていると解釈する場合もある。「茶壺」は女性の意味であり、男が女に追われて家に逃げ込み、戸をぴしゃんと閉める(「とっぴんしゃん」)、というふうにである。「ずいずいずっころばし」、「ごまみそずい」、「俵のねずみが米食ってちゅう」も同様に性的なものだとするが、いささか牽強付会の感がないではない。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「春歌」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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