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猫の事務所[ねこのじむしょ] 「猫の事務所」(ねこのじむしょ)は宮沢賢治の童話。尾形亀之助編集の雑誌『月曜』の大正15年(1926年)3月号に発表された、賢治の数少ない生前発表童話の一つである。 下書きとみられる草稿が残されており、『校本 宮澤賢治全集』(筑摩書房)以降の全集に「初期形」として収録されている。 == あらすじ == 軽便鉄道の停車場のちかくにある猫の第六事務所は猫のための歴史と地理の案内所。そこには大きな黒猫の事務長、一番書記の白猫、二番書記の虎猫、三番書記の三毛猫、そして、四番書記のかま猫(釜猫、竈猫の表記をとる本もある)がいた。かま猫は三人の書記にいじめられながらも、黒猫の支えやかま猫仲間の応援もあり、仕事に励み続ける。しかし、かま猫が風邪をひいて事務所を休んだ日、三人の書記の讒言により、黒猫までもがかま猫を憎むようになり、かま猫は仕事を取上げられてしまった。その様子を見た獅子は事務所の解散を命じる。語り手の「ぼくは半分獅子に同感です。」という言葉で物語は閉じられる。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「猫の事務所」の詳細全文を読む
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