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猿女君 : ウィキペディア日本語版
猿女君[さるめのきみ]
猿女君(さるめのきみ・猨女君)は、古代より朝廷祭祀に携わってきた氏族の一つである。アメノウズメを始祖としている〔『日本書紀』『古語拾遺』『先代旧事本紀』(天神本紀)〕。
日本神話においてアメノウズメが岩戸隠れの際に岩戸の前でを舞ったという伝承から、鎮魂祭での演舞や大嘗祭における前行などを執り行った猿女〕を貢進した氏族。氏族の名前は、アメノウズメが天孫降臨の際にサルタヒコと応対したことにより、サルタヒコの名を残すためにニニギより名づけられたものであると神話では説明している〔『古事記』〕。実際には、「戯(さ)る女」の意味であると考えられている。
本拠地は伊勢国と想定されるが、一部は朝廷の祭祀を勤めるために、大和国添上郡稗田村(現在の奈良県大和郡山市稗田町)に本拠地を移し、稗田姓を称した〔佐伯有清編『日本古代氏族事典』雄山閣出版、1994年、247頁〕。
他の祭祀氏族が男性が祭祀に携わっていたのに対し、猿女君は女性、すなわち巫女として祭祀に携わっていた。それ故に他の祭祀氏族よりも勢力が弱く、弘仁年間には小野氏和邇部氏が猿女君の養田を横取りし、自分の子女を猿女君として貢進したということもあった〔『類聚国史』巻19,猿女の条〕。
== 関連項目 ==

* 巫女舞

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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