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猿酒(さるざけ)は猿が木の洞や岩のくぼみなどに溜め込んだ果実などが自然に発酵して酒になったものである〔コトバンク 〕。 ましら酒とも呼ばれ、猟師や木こりなどが探し求めて飲んだといわれる。 サルナシはサルがこの果実を猿酒にしたとされることから名づけられた〔コトバンク 〕。 類似した伝説としてはミサゴが魚を巣に溜め込み、自然発酵させたといわれる「鶚鮨(みさごずし)」がある。 一方、石毛直道はサル酒の伝承について「野生のサルが食料を貯蔵する習性はないとされている。したがってサル酒は存在しないと考えてよい」と述べている〔石毛直道「酒造と飲酒の文化」『論集 酒と飲酒の文化』石毛直道 編、平凡社、1998年、ISBN 4582829201、p.39〕。 == 野生動物の飲酒 == イギリスでは、発酵した果実をついばんだ野鳥が「酔っ払い飛行」をして衝突死するという事件があった。 ギニアでのオックスフォード・ブルックス大学の研究によれば、現地住民がラフィアヤシの樹液を採取した穴に残った樹液が自然発酵した「ヤシ酒」をチンパンジーがスポンジ状の木の葉を使って飲んでおり、親しい仲間同士での飲み会も行われるという。これはアルコールの摂取に関する、人類と類人猿の進化の系譜について貢献する内容である。 上記の脚注記事では「発酵したリンゴを食べて酔うスウェーデンのヘラジカや、カリブ海の島セントキッツで観光客のカクテルを盗み飲むサル」についても言及されている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「猿酒」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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