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獣亜綱 : ウィキペディア日本語版
獣亜綱[ししあつな]

獣亜綱 (Theria) または真獣亜綱は哺乳綱に属する分類群の一つで、分類学においては亜綱階級が与えられる。現存する哺乳類のほぼ全ての種がこの分類群に属している。このグループは、歯列などの形態により、真獣下綱後獣下綱にさらに分類される。これに含まれないのはカモノハシハリモグラなどカモノハシ目(単孔目)のもので、それらは原獣亜綱にまとめる。
==形態==
真獣下綱、後獣下綱及び初期絶滅群に共通する形態としては、
* 卵生ではなく胎生である。
* 外耳、授乳用の乳首、歩行用の踵を持つ。
* 頭蓋側面が麟状骨と翼楔状骨(ともに側頭骨の一部)で構成されている。〔『有袋類の道』 136 - 137頁〕〔初期絶滅群や単孔類では岩状骨〕
などが挙げられるが、最大の特徴とも言えるのは、トリボスフェニック(tribosphenic) 型後臼歯の獲得である。これは、tribo(トリボ)=噛み砕く、sphene(スフェン=楔形、転じて切り裂く)〔『哺乳類の進化』 51頁〕の名の通り、破砕と切断の機能を兼ね備えた臼歯である。これにより真獣類は食性を多様化し、様々なニッチを獲得することが出来たとされる〔『哺乳類の進化』 52頁〕。
真獣類は更に真獣下綱と後獣下綱に二分されるが、この両者の相違点は、
* 胎盤の有無。
* 歯列の構成。
などである。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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