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獨行道 : ウィキペディア日本語版
独行道[どっこうどう]
独行道』(どっこうどう、正字:獨行道) は、新免武蔵(宮本武蔵)が自身の生き方を21か条に記した掛幅装の紙。「自誓書」といわれている。晩年に肥後熊本藩の客分となり、熊本千葉城の自邸で死去の7日前、正保2年(1645年)5月12日に弟子の寺尾孫之允(丞)に兵法書『五輪書』と共に与えたとされている。
== 概要 ==

===伝来・形状===
水墨画に比べて武蔵の書は少ないが、本書は貴重にも武蔵自筆のものが伝わっている。肥後豊田正脩が編纂した『武公伝』に「正保二年五月十二日、五輪書ヲ寺尾孫之丞勝信ニ相傳ナリ、同日ニ自誓ノ書ヲ筆ス」とあり、死の一週間前に書かれたとされている。武蔵自ら『独行道』と名付けた21箇条で、遺訓などではなく、その名の通り”独り(行)あゆんできた道”武蔵独自の生き方を示したものと考えられ、「世々の道をそむく事なし、身にたのしミをたくます よろつに依枯の心なし 身をあさく思ひ世をふかく思ふ、一生の間よくしん思わす」など、仏法の行者にも匹敵する心がけを示し、なかなか常人に真似のできるものではない。よく使われる名文句に「我事におゐて後悔をせす」や「佛神ハ貴し佛神をたのます」などがある。
伝来については、同書に「岩上鵜、并(ナラビニ)自誓書軸、正保二年五月十二日トアリ、是皆豊田家ニ傳ワル」と記しているように、もと寺尾孫之允所有のものが、経緯は不詳ながら、豊田正剛以降松井家の八代(やつしろ)城下で二天一流兵法師範を勤めた豊田家に伝わったものである。その後所有者を転々とし、近年に熊本県立美術館に寄贈された。
*形状:紙本墨書・掛幅装
*寸法:縦16.8cm、横97.3cm
*文化財指定:熊本県指定重要文化財


抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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