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玄米[げんまい]
玄米(げんまい)とは、稲の果実である籾(もみ)から籾殻(もみがら)を除去した状態〔厳密には、玄米が果実に相当する。イネ科の植物の多くと同様、イネの花は小穂という鱗片の重なった状態で開花し、その鱗片に包まれて成熟し、それをかぶった状態で落下する。この鱗片が籾殻に当たる。〕で、また精白されていない状態の米である〔日本では「玄米及び精米品質表示基準」(平成12年3月31日農林水産省告示第515号)第2条によって「もみ(籾)から、もみ殻(籾殻)を取り除いて調製したもの」と定義されている。〕〔自然乾燥の場合、籾殻がなくとも、種子としての機能を失っておらず、播種(はしゅ)すれば芽が出るが、市販のほとんどの玄米は加熱乾燥されているので、死んでいて発芽しない可能性がある。〕。 == 概要 == 玄米の「玄」は、「暗い」または「色が濃い」という意味で、精白されていないのでベージュ色または淡褐色をしている米である。精白とは、玄米から糠(ぬか)を取り除き白米にすることであり、精白されていない玄米は、白米よりビタミン・ミネラル・食物繊維を豊富に含むため〔五訂増補 日本食品標準成分表 (文部科学省)〕、現在は健康食品として用いられている。 普通の炊飯器で炊くと、消化が悪く、食感も悪くてボソボソになる。玄米は精白によって白米と米糠に分けてそれぞれ販売され、米穀店の店頭に玄米が置かれることはまれだった。第二次世界大戦前から健康食として玄米食の支持者がいたが、近年は玄米がふっくらと炊ける圧力鍋が普及したことで、味も好まれるようになってきた。現在では、玄米が選べる外食店もあり、健康のためでなく味で玄米食をしている人も多い。玄米の炊飯に対応した炊飯器も市販されている。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「玄米」の詳細全文を読む
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