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タマネギ中毒[たまねぎちゅうどく] タマネギ中毒(タマネギちゅうどく、onion poisoning)とは、タマネギなどの摂食を原因とするイヌ、ネコ〔ネコのタマネギ中毒 ハインツ小体貧血症 日本農芸化学会誌 Vol.56 (1982) No.2 P157〕や、ウシなどの食中毒のことである。 サルなどは、用量依存性の障害が生じる事はあっても(過剰に摂食し過ぎると障害が起こる。人も同様)、いわゆる低用量で障害を起こすようなタマネギ中毒にはならないとされる。 == 原因 == タマネギ、ニンニク、ニラなどのネギ属に含まれるアリルプロピルジスルファイドなどがヘモグロビンを酸化させることにより、溶血性貧血を起こすことによるものとされており、血液塗抹標本ではハインツ小体が認められる。また、摂取する食品を加熱しても毒性は消えないとされている。 症状の重さに対する摂取量と体重の相関関係は明確になっておらず、動物の種や個体差にもよる。品種や個体によっては少量の摂取でも死亡する原因として、赤血球中のカリウム濃度が関係しているという報告がある。犬を例に上げると、HK型イヌ赤血球を持つ犬は赤血球内が高カリウム状態に保たれるため、そのような個体でタマネギ中毒起因の溶解性貧血が発生すると、赤血球内のカリウムが血液中に流出し高カリウム血症に伴う死亡の危険が高まるとの見解が、1975年に北海道大学の家畜病院で報告された〔 獣医師広報板 タマネギ中毒 〕。 また、北海道大学、ザガジグ大学らの研究グループが、ヒツジのタマネギ中毒発症の研究を行い、ヒツジに於いては第一胃内の嫌気性細菌が発症に関与していることを示唆する研究結果を得ている〔ヒツジのタマネギ中毒発症における第一胃内細菌の関与 〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「タマネギ中毒」の詳細全文を読む
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