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プラント・オパール
プラント・オパールは、植物の細胞組織に充填する非結晶含水珪酸体(SiO2.nH2O) 。 ''Phytolith''、Opal phytolith、Grass opalなどとも。
== 概要 == 植物は土壌中の珪酸(水に溶けたケイ酸塩)を根から吸収し、特定の細胞の細胞壁に蓄積しガラス質の細胞体を形成する。植物珪酸はイネ科、カヤツリグサ科、シダ植物、コケ植物において含有量の高いことが知られ、特に表皮細胞、樹木類の維管細胞と表皮細胞など蓄積されやすい箇所がある。特に、竹(イネ科)がグラスファイバーのようによくしなり、きわめて非導電性であるのは、表皮細胞と維管束による規則正しく密集するプラント・オパールによる植物骨格組織のためである。 また、サボテン、イラクサ、ナス科植物、バラ科植物などに見られる植物体表皮の棘やイネ科植物の葉の辺縁に見られる微鋸歯は、この植物骨格組織から派生した珪酸および珪酸とカルシウムからなる複合成分を組成とするガラス質の物質でコーティングされた組織であり、また、動物における鱗と相似器官でもある(同様に珪藻の被殻と放散虫の骨格にも動植物の壁を越えて相似性のある器官が認められる)。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「プラント・オパール」の詳細全文を読む
英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Phytolith 」があります。
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