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現代劇[げんだいげき] 現代劇(げんだいげき)は、日本の演劇や映画(劇映画)、テレビドラマ等を2つに大別し、現代を題材とした作品を指す大ジャンルである〔現代劇 、デジタル大辞泉、小学館、コトバンク、2009年11月9日閲覧。〕。他方の大ジャンルは時代劇であり、時代劇が明治維新以前の江戸時代、あるいはそれ以前の日本史上における古い時代を舞台としたものである〔時代劇 、デジタル大辞泉、小学館、コトバンク、2009年11月9日閲覧。〕〔時代劇映画 、百科事典マイペディア、日立システムアンドサービス、コトバンク、2009年11月9日閲覧。〕のに対し、現代劇は、明治維新以降の近現代世界を描いた作品を指す。現代風俗、現代の世相における感情、現代における思想などをテーマとし〔現代劇 、大辞林第二版、三省堂、''dictionary.goo.ne.jp'', 2009年11月9日閲覧。〕、演劇、劇映画、あるいはテレビ・ビデオ等の映像メディアでの劇作品で描く。 == 来歴 ==
=== 前史 - 世話物 / 時代物 === 日本における分類法である「時代劇」と「現代劇」の2項対立の源泉は、歌舞伎や浄瑠璃における、世話物と時代物の2項対立にある。江戸時代に発達した演劇である歌舞伎・浄瑠璃においては、江戸時代において当時の「現代」であったリアルタイムの時代に起きた事件や噂、恋愛感情や義理人情を物語にして描いた「世話物」〔世話物 、大辞林第二版、2009年11月9日閲覧。〕、リアルタイムではない、江戸時代以前、とくに武将たちに起きた事件等を物語る「時代物」〔時代物 、大辞林第二版、2009年11月9日閲覧。〕に大別された。 時代劇 / 現代劇という大別は、時代物 / 世話物の大別法が、明治維新以降の日本における演劇、20世紀以降の映像メディアである映画、テレビドラマにおいて捉えなおされたものである。したがって、「時代劇」と「現代劇」との分類においては、江戸時代に「世話物」として分類された作品が、映画・テレビドラマの原作として採用された場合には、江戸時代の時代設定である以上、「時代劇」となる。『仮名手本忠臣蔵』(1748年)はもともと時代物であり、鶴屋南北の『東海道四谷怪談』(1825年) は、発表当時はリアルな世話物、生世話であったが、現代の演劇・映画・テレビドラマにおいては、明快に時代劇であり、現代劇ではない。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「現代劇」の詳細全文を読む
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