|
『現代漢語通用字表』(げんだいかんごつうようじひょう、中国語 《》 )は中国国家語言文字工作委員会と新聞出版総署が1988年3月25日に発布し、2013年6月5日まで使用された中国語の規範漢字表。 == 概要 == 教育を主目的として作成された『現代漢語常用字表』の3,500字(常用2,500字、次常用1,000字)をすべて含む、中国語表記用の簡体字系の漢字計7,000字が含まれている。 漢字は画数順、筆画順(筆の方向が「一丨丿丶乛」の順〔国家語言文字工作委員会、『GB13000.1 字符集漢字字序(筆画序)規範』、1999年、国家語言文字工作委員会。 国家語言文字工作委員会語言文字規範 GF3002-1999 〕)に配列されている。 この表の発布によって、1965年に発布された『印刷通用漢字字形表』(6,196字)を廃止し、これに代わる中国の出版物の印刷字形及び用字の規範とされた。この中には1955年に発布された『第一批異体字整理表』で淘汰するとされた異体字15字が規範字として復活させられた。 『印刷通用漢字字形表』と比べると50字が削られ、854字が追加された。作成に当たっては、『印刷通用漢字字形表』の他、『信息交換用漢字編碼字符集•基本集』(GBコード。6763字。1981年、国家標準局)、『標準電碼本』(7292字。1983年、郵電部)などの通信コード、『社会科学自然科学綜合漢字頻度表』(7754字。1985年、北京航空学院計算機科学工程系・中国文字改革委員会漢字処)、『漢字頻率表』(4574字。1985年、北京語言学院語言教学研究所)、『1986年度新聞信息流通頻度』(6001字。1987年、新華社技術研究所)などの使用頻度表、『現代漢語詞典』(1978年、中国社会科学院語言研究所)、『新華字典』(1979年、商務印書館)などの字典が参考にされた。このため、高頻度の漢字は網羅されているが、地名用字、人名用字、学術用字、古文用字などの、一般生活において使用頻度が低い漢字は収録されていないことが多い。 2013年6月5日に、この様な問題にも対応を図った、新たな重要漢字規範である『通用規範漢字表』が国務院から公布され、即日使用開始されると同時に『現代漢語通用字表』の使用は終了となった。 この間、1998年4月7日には、国家語言文字工作委員会と中華人民共和国新聞出版署から、『現代漢語通用字表』に収録された7,000字の書き順を定めた『現代漢語通用字筆順規範』が発布され、それに従って7,000字が再配列された。もともと1988年に公表された時の『現代漢語通用字表』の画数、筆画方向順と概ね同じであるが、などの位置が修正された。なお、「敝」は日本では12画と数えることが多いが、中国では11画と数え、「ソ巾ハ攵」の順に書く〔国家語言文字工作委員会、中華人民共和国新聞出版署、『現代漢語通用字筆順規範』p205、1998年、北京、国家語言文字工作委員会、中華人民共和国新聞出版署〕。邑部(おおざと)の漢字など、画数の数え方が違ったり、書き順が日本のものと異なる例も少なくない。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「現代漢語通用字表」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|