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球根 : ウィキペディア日本語版
球根[きゅうこん]

球根(きゅうこん)とは、宿根草のうち、根、茎、葉の一部に養分がたまってふくらんだ貯蔵器官のこと〔『これだけは知っておきたい園芸の知識』 16頁。〕。園芸農学分野で用いられる用語である。
== 球根の分類 ==
球根は以下の6種類の総称であるが、狭義には鱗茎だけをさす。塊根担根体以外の4種は植物学的には地下茎である。
;鱗茎(りんけい)
:タマネギのように、短縮茎に葉(鱗葉)が重なり合い層状になっているもので、他には、ヒガンバナチューリップヒヤシンスニンニクラッキョウなどがある。ユリのように、爪状のはがれやすい肥厚化した鱗葉状に重なったものは鱗状鱗茎(うろこじょうりんけい)という〔。食用の所謂ユリ根は通常鱗茎に含まれる。また、ランの仲間には偽鱗茎と呼ばれる構造をもつものがあるが、これは構造的には塊茎に近い。
;球茎(きゅうけい)
:茎自身が肥大化して球状になったもので、葉鞘乾燥した薄皮で包まれているもの。クロッカスグラジオラスフリージアアヤメサトイモコンニャクなど〔。
;塊茎(かいけい)
:短縮した地下茎自身が肥大化し状になったもので、薄皮で包まれていないもの。シクラメンアネモネベゴニアチョロギジャガイモなど〔。
;根茎(こんけい)
:水平方向に伸びた地下茎が肥大化したもの。カンナハスレンコン)、ショウガなど〔『これだけは知っておきたい園芸の知識』 17頁。〕。
;塊根(かいこん)
:根が肥大化したもの。ダリアサツマイモキャッサバなど〔『これだけは知っておきたい 園芸の知識』 16-17頁。〕。
;担根体(たんこんたい)
:根でも茎でもない、ヤマノイモ属に特有の器官ヤマノイモナガイモなどのヤムイモ類。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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