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球泉洞[きゅうせんどう]
球泉洞(きゅうせんどう)は、熊本県球磨郡球磨村の、球磨川沿いを走る国道219号・鎗倒しと呼ばれる岩壁の上〔入場チケット裏の解説(2008年1月閲覧)〕に立地する、権現山(標高694m)の地下にある鍾乳洞。 ==概略== 球泉洞の総延長は第一本洞と第二本洞をあわせ4800m。これは日本第6位〔発見当時は日本第2位だったため、資料によって順位の記述にばらつきがある。〕であり九州では最長〔パンフレット「自然に学び自然と遊ぶ 球泉洞と森林館」(2008年1月閲覧)〕。このうち、観光用に公開されている部分は約800mである。石灰岩層は約3億年前に海中で形成され、その後地殻変動によって地上に隆起し、二酸化炭素を含んだ雨水が浸透し、球磨川に流れ込む過程で侵食されて形成された〔現地看板「地下水流」(2008年1月閲覧)〕。内部では特有の洞穴生物が独自の生態系を持ちながら棲息している。 コウモリの巣として従来から知られていた山腹の縦穴〔現地看板「球泉洞」(2008年1月閲覧)〕を1973年3月愛媛大学〔現地看板「探検記」(2008年1月閲覧)〕探検隊が調査に下り、地下70mに鍾乳洞を発見した。約2年の調査を経て全貌が明らかになった後、1975年に一部の一般公開が始められた。この探検隊の中には、当時学生だった洞窟探検家・山内正がいた。 球泉洞がある権現山の北西にはカルスト地形を持つ杣鼻山(827m)があり、周辺にはより小規模ながら、高沢鍾乳洞・神瀬石灰洞窟・黒仁田洞・大瀬鍾乳洞などがある〔パンフレット「大自然と神秘をもとめる旅 in Kumamura」(2008年1月閲覧)〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「球泉洞」の詳細全文を読む
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