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球面テンソル演算子 : ウィキペディア日本語版
球面テンソル[きゅうめんてんそる]

球面テンソル(または球テンソル)とは、空間回転に対して角運動量行列と同様に変換されるテンソルである。さらに演算子である場合は球面テンソル演算子と呼ばれる。階数''k'' の球面テンソルは、角運動量''k'' の状態と同じく''2k+1'' 個の成分から成り
:T^_q \quad (q=k,k-1,\cdots ,-k)
と書かれる。
光子の放出・吸収のような角運動量が重要な役割を演じる現象を記述する際に用いられる。演算子を球面テンソルで表現すると、角運動量の固有状態の間の遷移は、ウィグナー=エッカルトの定理を用いることにより、取り扱いが簡単になる。

== 性質 ==
全角運動量演算子\boldとは次の交換関係を満たす。
:\pm iJ_y , T^_q = \sqrtT^_
:, T^_q = qT^_q
空間回転をr、対応する回転演算子をRとしたとき、T^_qは次のように変換される。
:R T^_q R^ = \sum_ T^_ D^_(r)
ここでD^_(r)は三次元回転群の(2k+1)次元の既約表現表現行列(回転行列)である。
スカラーとベクトルはそれぞれ0階と1階の球面テンソルに対応する。
ベクトル\boldは1階の球面テンソルT^_qと次の関係がある。
:T^_=\mp \frac
:T^_=A_z
2階のテンソルT_は、0階、1階、2階の球面テンソルの和で表される。



抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「球面テンソル」の詳細全文を読む



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