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理想宮 : ウィキペディア日本語版
シュヴァルの理想宮[しゅヴぁるのりそうきゅう]

シュヴァルの理想宮(シュヴァルのりそうきゅう、: ''Palais idéal du facteur Cheval'')は、フランスに存在する建築物。入り口に書かれた文字より「理想宮」と呼ばれ、ナイーヴ・アートの一つとみなされている。
== 建造 ==
1879年、フランス南部の片田舎であるドローム県オートリーブにおいて郵便配達夫であるフェルディナン・シュヴァルは、ソロバン玉が重なったような奇妙な形をした石につまづいた。
その石から何らかのインスピレーションを得たシュヴァルは、以降、配達の途上石に目をつけ、仕事が終わると石を拾いにいき、自宅の庭先に積み上げるという行為を続ける。
1912年、33年の月日を経て宮殿の「建設」は終了。
村人達からは変人の所業として白い眼で見られたが、徐々にマスコミに取り上げられるようになり、見物客が訪れるようになった。
シュヴァル自身は、この宮殿には居住せず、地下に所を造り、家族と一緒に「エジプトファラオ」のように埋葬されることを望んでいたが、教会や村人たちの反対で断念。村営墓地に、理想宮に似た小規模な墓所を造った。
シュヴァル没後、シュールレアリスムの詩人アンドレ・ブルトンが「宮殿」を称賛、詩を作成。
現在、フランス政府により国の重要建造物に指定され、修復も行われている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「シュヴァルの理想宮」の詳細全文を読む



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