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理蕃政策[りばんせいさく] 理蕃政策(りばんせいさく)においては、清朝統治下及び日本統治下の台湾において行われた先住系諸民族(現在の呼称;台湾原住民)に対する対応策の歴史について説明する。 == 前史―清朝による理蕃政策 == 漢族系の移民による開拓が、山岳部を中心とする辺境の地に及ぶに伴い、先住民族の生活圏を狭め、彼らの伝統的な生活様式を壊していった〔戴(1988年)47ページ〕。行政当局はこれらへの対応策を策定せざるを得なくなり、いわゆる「理蕃政策」の必要に迫られた〔。開拓者達は先住系諸民族に対して、酒肉、布、ガラス玉等を与え慰撫しながら開拓をした。ときには集団を組んで暴力的に闖入したので、「民(漢)蕃紛争」を呼び起こした〔。清国による併合直後は、平地に住む「熟蕃」(のちに平埔族と呼ばれる)への漸進的な同化政策が主であった。1715年には帰属した「蕃社」(蕃人の部落)は53社におよんだ〔。しかし平地から離れた僻地に住む「生蕃」(のちに高砂族と呼ばれる)に対しては、同化政策は容易ではなかった〔。漢民族が山地に入りこむことによって、先住民族と衝突を起こすことを防ぐために、漢民族と先住民族との間に境界石を立て、両者の相互侵犯を禁止しようとしたが、効果は薄かった〔。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「理蕃政策」の詳細全文を読む
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