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琉球海溝 : ウィキペディア日本語版
琉球海溝[りゅうきゅうかいこう]

琉球海溝(りゅうきゅうかいこう)は南西諸島の東方に分布しているフィリピン海プレート西縁に位置する海溝南西諸島海溝とも呼ばれる。
最深部は沖縄島南東沖7507m。奄美大島および宮古島東方の海底の高まりで三つの部分に分けられており、中央部の海溝地形が最も明らかである。
なお、駿河湾の湾口から九州東方にかけて琉球海溝の北東端に繋がる海溝状の地形がみられるが、海溝よりも浅いトラフであり、南海トラフと呼ばれている。
== 巨大地震の発生 ==
琉球海溝では歴史文献が少ないこともあるが、これまでに大きな地震の記録がなく巨大地震は発生しないとされていた。しかし、数千年に一度、推定M9クラスの超巨大地震が発生する可能性があることも近年では指摘されている〔2006年の琉球大学名古屋大学の研究による。 AUG 2006 Fall Meeting T21F-03The Assumed Aseismic 〕。海底地殻変動の観測〔2007年から2009年にかけて琉球大学、名古屋大学、台湾中央研究院らの合同による海底地殻変動観測。
〕によれば、測定用の海底局が沖縄本島から北西方向へ年間7cm移動していることから、推測される固着域(アスペリティ)は幅約30 - 50kmでプレート間カップリング領域が形成されていると固体地球惑星物理学の中村衛は主張している。また、これには南海トラフの地震と連動する可能性もあるとされる(連動型地震#琉球海溝の連動地震も参照)。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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