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琥珀(こはく)またはコハク(、アンバー)は、天然樹脂の化石であり、宝石である。半化石の琥珀は、コーパル()という。 バルト海沿岸で多く産出するため、ヨーロッパでは古くから知られ、宝飾品として珍重されてきた。 鉱物ではないが、硬度は鉱物に匹敵する。色は、黄色を帯びたあめ色のものが多い。 琥珀について最初に記述したのはローマのプリニウスで、石化した樹脂であることを論じている。また、取引されている琥珀はヨーロッパ北部(バルト海周辺)の産であることも知っていた〔〔 *確かな話として、それ(sucinum)は北の海の島々で採れ、ゲルマン人たちはglaesum(ガラス、 *glasą)と呼んでいる。それゆえ、皇帝ゲルマニクスの艦隊が侵攻した島のひとつを、前述の蛮人たちはAusteraviaと呼ぶが、我々はGlaesaria(ガラスの地)と呼んでいる。それは、例えば桜の樹液や水分を豊富に含む松のレジン(松脂)のような、松の類の樹木から溢れた液体からできている。〕。 琥珀は純物質ではないが、主成分は高分子のイソプレノイドである。これは、樹液に含まれるテルペンが天然樹脂やその化石となる過程の高温・高圧の下で、酸化、蒸発、重合などの化学変化を起こし、その結果として生じた重合体である。 ==名称== 「琥」の文字は、中国において虎が死後に石になったものだと信じられていたことに由来する〔仝選甫「薬食兼用の天産物 No.34 琥珀(コハク)」『漢方医薬新聞』2010年11月25日、8面。〕。 英名 amber は ('anbar)に由来する。古代ギリシアではエーレクトロン ()、古代ローマでは、 electrum、sucinum (succinum)、glaesum、glesumなどと呼ばれていた〔}〕。 英語で電気を意味する''electricity''は琥珀を擦ると静電気を生じることに由来している〔P.A.セルデン・J.R.ナッズ著、鎮西清高訳『世界の化石遺産 -化石生態系の進化-』 朝倉書店 2009年 132ページ〕。 久慈の方言では、くんのこ。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「琥珀」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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