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琴棋書画 : ウィキペディア日本語版
琴棋書画
琴棋書画(きんきしょが)とは、文人士大夫が嗜むべきとされた芸。四芸
==概要==
文人は琴棋書画に代表されるような芸能を遊戯として嗜んだ。このほかにも、詩や篆刻などが文人の芸としてあげられよう。詩書画をよくする者を三絶と称賛したように多芸を「よし」とする風潮があり、絵画に詩を書して落款し印章を捺すという複数の技芸を総合した文人画のような芸術が生まれた。しかし、文人達はこれらの芸を飽くまで自らが文雅を楽しむための余技として捉え、他者から職業的な営みと見られることを極度に嫌った。金銭を目的とすることは雅を尊ぶ文人の価値基準には堪えない俗物的な行為とされたからである。やがてたとえ権力者であろうとみだりにこれらの芸を披露すべきものではないという気骨を生んだ。このような反骨精神をもった文人の逸話がいくつか伝えられている。琴の名手である東晋戴逵范曄、画芸に秀でた宋の鄭所南倪雲林などは、ときの権力者に屈することなく自らの矜持を貫いた。ただし、実際には芸を売って糊口をしのぐこともこれを貪らないかぎりは下賤とは見做されず、貧窮にあえぐ文人の多くが書画を売って米に換えた。画芸元末の呉仲圭王元章、書芸では祝枝山王鐸唐伯虎、などが作品を売って生計を立てている。時代が下がるほどそのような例が多くみえる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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