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璧[へき]
璧(へき)は古代中国で祭祀用あるいは威信財として使われた玉器。多くは軟玉から作られた〔飯島 (2003) p.43〕〔松丸ら (2003) p.210〕。形状は円盤状で、中心に円孔を持つ。表面に彫刻が施される場合もある。 璧の起源は良渚文化まで遡り〔松丸ら (2003) p.54〕、当時は琮と共に神権の象徴として扱われていた〔趙ら (2006) p.169〕。良渚文化が衰えたのちも、璧は主に中原龍山文化へ伝播し、中原では二里頭文化の時期にいったん姿を消すが、殷代に再び現れる〔松丸ら (2003) p.54-56〕。周代に至り、璧は礼法で天を祀る玉器として規定された〔〔尹 (2007) p.222〕。また『周禮』は、諸侯が朝ずる際に天子へ献上するものとして璧を記している〔飯島 (2003) p.136〕。璧は日月を象徴する祭器として、祭礼用の玉器のうち最も重要なものとされ〔、春秋戦国時代や漢代においても装飾性を加えて盛んに用いられた〔。 北京オリンピックのメダルの裏面には、翡翠を使った璧があしらわれた。 == 脚注 ==
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