翻訳と辞書
Words near each other
・ 環状オゾン
・ 環状グアノシンーリン酸
・ 環状グアノシン一リン酸
・ 環状シロキサン
・ 環状ジエン系農薬
・ 環状ヌクレオチド
・ 環状ヌクレオチドホスホジエステラーゼ
・ 環状ノズル
・ 環状バッファ
・ 環状ペッサリー
環状ペプチド
・ 環状リスト
・ 環状七号線
・ 環状三号線
・ 環状中心小体
・ 環状二価
・ 環状二価染色体
・ 環状二号線
・ 環状交差点
・ 環状付加


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

環状ペプチド : ウィキペディア日本語版
環状ペプチド[かんじょうぺぷちど]

環状ペプチド(かんじょうペプチド)は、アミノ末端とカルボキシル末端とがペプチド結合で結ばれ環状となったポリペプチド鎖である。数多くの環状ペプチドが天然から発見されており、構成アミノ酸の数は数個から数百個までに及ぶ。シクロスポリンAといったホモデティック環状ペプチドは、環が通常のペプチド結合(すなわちある残基のαカルボキシルともう一つの残基のαアミンとの間)で主に構成されている。環状イソペプチドは、ミクロシスチンバシトラシンのように、少なくとも一つの非αアミド結合(側鎖とαカルボキシル基など)を含んでいる。アウレオバシジンAやHUN-7293といった環状デプシペプチドは、アミドの代わりに少なくとも一つのラクトンエステル)結合を有している。環状デプシペプチドの中にはC末端カルボキシルとThrあるいはSer残基の側鎖との間で環化しているものもある(カハラリドF、テオネラペプトリド、ジデムニンBなど)。アマトキシン、アマニチン、ファロイジンといった二環性ペプチドは架橋基を含んでいる。アマトキシンでは、この架橋はTrpおよびCys残基の間のチオエーテルで形成されている。その他の二環性ペプチドには、エキノマイシン、トリオスチンA、セロゲンチンCがある。ソマトスタチンやオキシトシンのように2つのシステインの間のジスルフィド結合によって環化した環状ペプチドホルモンが数多く存在する。
細胞において環状ペプチドが形成される過程はまだ十分に分かっていない。しかしながら、環状ペプチドの興味深い性質の一つは、消化過程に極めて耐性を持つ傾向があることであり、ヒト消化管において分解されずに残ることができる。
環状ペプチドの例:
* アマニチン
* バシトラシン
* コリスチン
* シクロスポリン
* シクロチド
* ダクチノマイシン
* ダプトマイシン
* グラミシジンS
* ナイシン
* ポリミキシンB
* プリスチナマイシン
* オクトレオチド
* バリノマイシン
== 参考文献 ==

 

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「環状ペプチド」の詳細全文を読む



スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.