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環礁(かんしょう、英語:atoll)は、環状に形成される珊瑚礁のことである。 == 概要 == 主に亜熱帯に分布している。環状の礁の部分と、環礁内部の礁湖で構成される。環状の礁の外形は、大きいもので数十キロメートル、環の幅は広いもので数百メートルあり島を形成することがある。環は円になるとは限らず様々な形状をしており、水面に現れる部分が環状に点在するケースが多い。礁湖の海水が満潮時と干潮時に外洋に出入りする自然にできた水道(礁門)があり、船舶が礁湖に出入りできることが多い。世界最大の環礁はマーシャル諸島のクェゼリン環礁。 環礁で形成されている国として、モルディブが有名である。 形成過程については、チャールズ・ダーウィンが唱えた沈降説によって説明できる。すなわち、まず熱帯の火山島の周囲に珊瑚礁が形成される。その後、火山島が沈降することにより、珊瑚礁のみが上方に成長、中央の火山島が完全に海面下になると、環状の珊瑚礁のみが海面に残る。現在では、沈降の原因はプレート運動で説明される。したがって、環礁は海洋プレート上の、ホットスポットから離れた周辺部で、しかも低緯度の地域に存在する。 File:Atoll forming-volcano.png File:Atoll forming-Fringing reef.png File:Atoll forming-Barrier reef.png File:Atoll forming-Atoll.png 環礁上に形成される島を、環礁州島又は州島と言う〔-太平洋島嶼国とわが国国境の島々の国土維持- 茅根創、ニューズレター 第99号、2004年9月20日、海洋政策研究財団〕。珊瑚礁のみで形成されているため、州島の標高は低く、高いところでも数メートルである。礁湖の水深は50 - 80mであるが、礁の外縁の海底は急崖となっており、海岸よりさほど遠くないところで、水深4,000 - 6,000mの大洋底になっていることも珍しくない。礁湖の深さについては氷河制約説がその説明に使われる。 なお、環礁が大きく隆起すれば、周囲を絶壁で囲まれ、中央にくぼみのある島になる。これを隆起環礁といい、南大東島・北大東島などがその例である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「環礁」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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