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甚目喜一 : ウィキペディア日本語版
佐藤順一[さとう じゅんいち]

佐藤 順一(さとう じゅんいち、本名同じ、1960年3月11日 - )は、日本のアニメーション監督、演出家である。愛知県あま市(旧:甚目寺町)出身。
東映動画出身、現在はTYOアニメーションズ(旧ハルフィルムメーカー)所属。愛称はサトジュンさとしジュミスなど。代表作に『きんぎょ注意報!』、『美少女戦士セーラームーン』、『おジャ魔女どれみ』、『ケロロ軍曹』、『カレイドスター』、『プリンセスチュチュ』、『ARIA』、『たまゆら』等。
== 経歴 ==

日本大学藝術学部映画学科在学中、東映動画(現:東映アニメーション)出身の池田宏手塚治虫のアシスタント出身の月岡貞夫に師事する。1981年に日本大学を中退し、東映動画に第一期研修生として入社する。(同期に西尾大介芝田浩樹梅澤淳稔貝沢幸男・有迫俊彦・鈴木郁乃ほか)設楽博勝間田具治西沢信孝らの下で製作進行による下積みを重ねる。
演出家としてのデビューは研修生時代に制作した8mmフィルム教材『世界名作劇場』であるが、人の目に触れることが非常に少なかったため、実質的なデビューは1983年ベムベムハンターこてんぐテン丸』とされている〔「ニュータイプ マークII」 角川書店 1997年〕。翌1984年の『とんがり帽子のメモル』のうち、佐藤の演出した放映回が特に好評であったため、1985年には葛西治の指名により『はーいステップジュン 』のシリーズディレクター補佐に抜擢された(これがオープニングに佐藤の名前がクレジットされた最初の作品となる)。翌1986年の『メイプルタウン物語』において、東映動画史上最年少のシリーズディレクター(東映動画に特徴的なクレジットで、一般的にいう監督とほぼ同義)となる。
その後も主に子供向けアニメを多数手がけ、『美少女戦士セーラームーン』『夢のクレヨン王国』『おジャ魔女どれみ』などの作品ではシリーズディレクターとして企画段階から参加した。
東映動画では他社作品へのアルバイト参加が基本的に禁止されているが、トライアングルスタッフ制作の『ユンカース・カム・ヒア』では出向という形をとって本人名義での監督を務めた(この措置は東映所属の演出家としては、他に細田守スタジオジブリ出向がある)。『魔法使いTai!』OVAでは黙認されていたが、監督ではなく総指揮というクレジットをとっている。しかし『魔法使いTai!』のテレビシリーズでは認められず、フリーとなるきっかけとなった。またこの時期甚目喜一のペンネームで他社作品にコンテ参加している。
社内体制の変化から他社での監督仕事が認められず、やるならフリーでと言われたことから退社を決意し、1998年に東映動画を退社、フリーでの活動を経て、2000年より所属する有限会社(2006年より株式会社)ハルフィルムメーカーの取締役を務めた。なお、ハルとは専属契約せず、ハル以外にGONZOサンライズなど複数の会社で作品を発表していく。2009年にハルフィルムメーカーと株式会社ゆめ太カンパニーが合併し設立された株式会社TYOアニメーションズにも引き続き所属している(取締役も務めていたが2011年に退任した)。
2005年を境にマッグガーデンとの関わりが深くなっており、『月刊コミックブレイド』連載作のアニメ化である『ARIAシリーズ』『スケッチブック 〜full color's〜』のメインスタッフを務めた。またマッグガーデンは佐藤の監督(原案)作である『うみものがたり 〜あなたがいてくれたコト〜』『たまゆら』『Mortal METAL 屍鋼』『わんおふ -one off-』のコミカライズを担当している。『M3〜ソノ黒キ鋼〜』ではコミカライズに加えアニメの共同原作としてクレジットされる。
女性向け、あるいは少女が主人公である作品での監督が多く、佐藤の描く少女像は業界内でも高い評価を得ているが、本人としては少年モノもやってみたいと語っており、それは『ファイ・ブレイン 神のパズル』で実現することとなった。
佐藤が普段着用している眼鏡は伊達眼鏡である。これは「演出家たるもの、自分も演出できなければならない」という彼のポリシーに基づく行為である。
佐藤恭野は妻。多くの夫の監督作品で選曲をはじめとする音響関係の仕事を務めている。出演者などから夫のあだ名にあやかって「ヨメジュミス」と呼ばれることもある。
庵野秀明からは、鈴木俊二薩川昭夫とを合わせて「日常エピソード・トリオ」と呼ばれている。
自身について「アニメ屋」と名乗ることが多い、由来は『機動戦士Ζガンダム』の時に、監督の富野由悠季がチェックしたコンテに書かれた「このアニメ屋が!」という罵倒を見た時、「アニメ屋ってかっこいいな」と思ったところから。
痛風持ち。趣味は料理と取材旅行。Mac使い。キーボードはかな入力
アニメーション監督としてはメディア・イベント露出が非常に多い。自身の作品に出演した声優との特典映像やラジオ・イベントなどで積極的に関わっており、一度起用した声優を繰り返し採用する傾向がある。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「佐藤順一」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Junichi Sato 」があります。



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