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生ける屍[いけるしかばね]
『生ける屍』(いけるしかばね、)は、レフ・トルストイによるロシアの戯曲である。1900年(明治33年)前後に執筆されたが、1910年(明治43年)のトルストイの没後すぐに出版されたのは、トルストイが本作は未完であると考えていたからである。出版されるや即座に成功し、現在も上演され続けている。 == ストーリー == 主人公のフョードル・プロタソフは、妻のリザは真の意味で自分を夫に選んだのではないと思い込み、悩み苦しんでいた。リザにとってよりよい相手、ヴィクトル・カレーニンがいたからだ。フョードルは自殺したかった。だがその勇気は持ち合わせていなかった。現在の生活から逃げ出し、最初に堕ちたのはジプシーの集団、それもジプシー歌手のマーシャとの性的関係に嵌ってしまう。マーシャの両親の拒絶に直面し、フョードルは再び同じように逃げ出すのである。再び、自殺したいと考えた。だが勇気に欠けていた。彼の堕落はさらにつづいた。 一方、妻のリザは、夫は死んでしまったものと考え、他の男性と結婚していた。フョードルが発見されたときには、リザは重婚罪を負い、夫の失踪を偽装したと告発されていた。フョードルは法廷に現れ、リザは夫である自分が生きていることを知ることなどできなかったことを証言する。リザは新しい結婚生活をあきらめるか、シベリアへ流刑になるべきだと、裁判官が宣告したとき、フョードルは自らを拳銃で撃ちぬいた。半狂乱になってリザは叫ぶ。自分がずっと愛していたのはフョードルだけだったのだと。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「生ける屍」の詳細全文を読む
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