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生活習慣病(せいかつしゅうかんびょう、、、)とは、生活習慣が発症原因に深く関与していると考えられている疾患の総称で、食習慣、運動習慣、休養、喫煙、飲酒等の生活習慣が、その発症や進行に影響を及ぼすと考えられている〔。 == 概説 == 生活習慣病とは、生活習慣(life style)が要因となって発生する諸疾病を指すための呼称・概念である。ここで生活習慣と言っているのは、食事のとりかた、水分のとりかた、喫煙/非喫煙の習慣、運動をする/しないの習慣 飲酒の習慣、ストレス等々のことである。各国で同様の概念は用いられており、例えば英語・フランス語・ドイツ語ではそれぞれ、英: lifestyle related disease、仏: maladie de comportement、独: Zivilisationskrankheitと言う。 世界の人々の生活習慣というのは、地域ごとに、きわめて似通っている場合もあれば、大きく異なっている場合もあるので、それなりの共通点や相違点が見られる。異なる国の人々でも、先進国同士で同じ文化圏であったりする等で生活習慣全般が類似している場合は、生じる生活習慣病の一覧やその割合・頻度が類似する傾向がある。 スウェーデンにおける32年の追跡調査〔Sundström J, Risérus U, Byberg L, Zethelius B, Lithell H, Lind L. Clinical value of the metabolic syndrome for long term prediction of total and cardiovascular mortality: prospective, population based cohort study. BMJ 2006 Apr 15;332(7546):878-82. Epub 2006 Mar 1.〕によれば、生活習慣(病)による全死亡リスクは次のようにされた: # 喫煙 : 1.92倍 # 糖尿病 : 1.64倍 # 高血圧 : 1.55倍 # メタボリック症候群 : 1.36倍 # 高コレステロール血症 : 1.10倍 このように、喫煙が最大のリスクとなるというデータがあるため、生活習慣病対策は禁煙を最優先とするべきだとの医療界からの意見〔作田學杏林大学神経内科学教授「健康日本21中間評価報告書(案)に対する意見」2006年9月1日〕がある。 食生活は がん発生原因の30%に関わっているとする報告もある。 日本では、例えば、糖尿病(1型糖尿病を除く〔)・脂質異常症(家族性脂質異常症を除く〔)・高血圧・高尿酸血症などが挙げられる。 日本では、食生活が欧米化してしまったこと(肉類の摂取量が増えたことなど)も生活習慣病増加の一因となっている、と指摘されている。同じく食習慣に関連して言えば、2003年には、アメリカとカナダの栄養士会は合同で、牛乳や卵も摂取しない完全な菜食においても栄養が摂取でき、また菜食者はがん、2型糖尿病、肥満、高血圧、心臓病といった主要な死因に関わるような生活習慣病のリスクが減る、認知症のリスクも減ると報告した〔Position of the American Dietetic Association and Dietitians of Canada "Vegetarian diets " ''Journal of the American Dietetic Association'' Vol.103 Issue.6, June 2003, pp748-765.〕。 慢性的な睡眠不足状態にある人は高血圧、糖尿病、高脂血症、心筋梗塞、狭心症などの冠動脈疾患や脳血管障害といった生活習慣病に罹りやすい。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「生活習慣病」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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