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田代峠 (宮城県・山形県)[たしろとうげ]
田代峠(たしろとうげ)は、山形県最上郡最上町と宮城県加美郡加美町を結ぶ峠である。標高550m。 == 概要 == 山形県道・宮城県道262号最上小野田線が通っており、未舗装、大型車通行止、冬季通行止である。県境越えの区間は、別名田代林道、ビングシ(鬢櫛)林道とも呼ばれている。 藩政時代からの歴史があり、馬産地である現最上町からは馬が、現加美町からは米が運ばれた。また、現加美町内には馬頭観音があり、現最上町側の馬産関係者の信仰を集めていたため、その参詣路としても使われていた。その一方、間道であったため密輸が横行していたと言われており、宮城県側には仙台藩の番所(時代により、元田代番所、田代番所と変遷する)が置かれていた。 現在、宮城県側で二ツ石ダムの建設工事が行われており、平日は県道ルートでの峠越えが不可能である。工事が休みになる日曜日のみ通り抜けが可能。平日は、寒風沢林道・宝森林道(いずれも未舗装、悪路)を経由することで、工事区間を迂回することができる。宮城県側は、途中まで工事用車両の通行のため、2車線道路が整備されているが、林道区間は荒れており、通行には注意を要する。 峠には、1968年(昭和43年)1月17日に当地で墜落死した、航空自衛隊松島基地所属のF86Fセイバー戦闘機のパイロット、紙西一等空尉の慰霊碑がある。峠の周辺には元田代高原があり、原生花園が広がっている。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「田代峠 (宮城県・山形県)」の詳細全文を読む
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