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田園交響楽[でんえんこうきょうがく]
『田園交響楽』(でんえんこうきょうがく、''La Symphonie pastorale'')は、フランスのノーベル文学賞受賞者アンドレ・ジッドの小説。1919年発表。 == 概要 ==
1910年から1918年にかけてジッドは困難な状況にあった。それは自身の信仰の危機と夫婦間の危機であった。プロテスタントであったジッドの周りにいた弟子や友人がカトリックに改宗し、ジッドにも改宗を迫ることがあった。時代は第一次世界大戦のさなか、ジッドは難民救済に従事し、改めてキリストの福音に心のよりどころを見出そうとした。彼がたどりついたのは、「わたしはかつては律法とかかわりなく生きていました。しかし、掟が登場したとき、罪が生き返ってわたしが死にました。」(ローマの信徒への手紙7:9)というパウロの言葉であった。さらにジッドはマルク・アレグレという青年との同性愛関係によって夫婦関係が破綻寸前であった。ジッドの頭に『盲人』というタイトルが浮かんだ。それはマタイによる福音書15:14にあるイエスの『盲人が盲人の道案内をすれば、二人とも穴に落ちてしまう』という言葉をモチーフにした作品だった。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「田園交響楽」の詳細全文を読む
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