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田辺国際映画劇場 : ウィキペディア日本語版
タナベキネマ

タナベキネマ1958年開業 - 2012年3月31日 閉館)は、かつて存在した日本の映画館である〔''タナベキネマがあす閉館、55年の歴史に幕''、産經新聞、2012年3月30日付、2012年4月1日閲覧。〕〔''『映画館名簿 2010』''、p.149.〕〔''駒川タナベキネマ''、Yahoo!映画、2012年4月1日閲覧。〕。旧称は田辺キネマ(読み同)、日本映画名画座である。駒川タナベキネマ(こまがわタナベキネマ)とも表記される〔。併設のタナベ国際劇場(タナベこくさいげきじょう)は、ピンク映画の上映館であり、旧称は田辺国際映画劇場(タナベこくさいえいがげきじょう)であった〔。東住吉区内に最後まで残った映画館であったが、いずれも2012年に閉館した。
== 略歴・概要 ==
1958年(昭和33年)、現在の大阪府大阪市東住吉区駒川4-1-1に開業する〔〔〔''タナベキネマ''、まいど子でもカード、2012年4月1日閲覧。〕〔。この年の時点では、東住吉区内の映画館は同館の他、桑津敷島劇場、田辺松竹、田辺大映、バンビ劇場、北田辺映劇、針中野東映、針中野センター劇場、矢田映画劇場の計8館が存在していた〔。
従来1階の田辺キネマで東宝大映日活松竹の日本映画を上映し、2階の田辺国際映画劇場でアメリカ映画等の洋画を3本立て上映していたが、1970年代末、1階をパチンコ店「123」(延田エンタープライズ経営)に改装し、2階に2館の映画館タナベキネマタナベ国際劇場として新装した。前者が100席〔〔〔、後者が90席である〔。
長らく南海平野線駒川町停留場中野停留場の間に立地していたが、1980年(昭和55年)11月27日、大阪市営地下鉄谷町線の延伸とともに「駒川中野駅」が開業し、同駅から徒歩5分の距離となった〔。同日、南海平野線は廃業している。
大阪府の「まいど子でもカード」協賛店舗であり、同カード会員に対し、一般料金の200円割引を行なっていた〔。水曜日には、女性900円(新作1,000円)の割引を行なっていた〔。
2012年(平成24年)3月31日、タナベキネマ、タナベ国際劇場ともに閉館した〔。閉館理由は、デジタル上映施設への設備投資の断念であった〔。前日までの最終番組は、『日輪の遺産』(監督佐々部清、配給角川映画、2011年8月27日公開作品)と『サラリーマンNEO劇場版 (笑)』(監督吉田照幸、配給ショウゲート、2011年11月3日公開作品)の2本立て興行であった〔。同館の最終上映は同日14時55分の回からであった〔。閉館当時の入場料は、前者が1,200円〔〔、後者が1,100円であった。閉館時の支配人は岡秀生〔、同館に1985年(昭和60年)から27年間勤務した人物であった〔。なお、同館閉館後も1階のパチンコ店「123」は引き続き営業を続けている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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