| 翻訳と辞書 |
由良君美[ゆら きみよし]
由良 君美（ゆら きみよし、1929年2月13日 - 1990年8月9日）は、日本の英文学者、東京大学名誉教授。専門はコールリッジを始めとしたイギリスロマン主義文学。比較文学、ゴシック小説、サブカルチャーなど幅広く関心を持った。
== 経歴 ==
===生い立ち===
ドイツ哲学者由良哲次の長男として京都市北白川に生れる。「君美」の由来は、新井白石の諱たる君美（きんみ）に因む。母は東京高等師範学校教授で、哲次の恩師である吉田彌平の次女〔『大正人名辞典 II』、ヨ 32頁。〕。出生当時、父哲次はハンブルク大学に在職中だったエルンスト・カッシーラーのもとに留学中だった。1931年、哲次は日本に帰国し、1932年、一家で東京市小石川区林町（現在の東京都文京区千石）に転居。君美は病弱のため男友達の輪に入れず、幼少時より父の書斎を始めとして内外の書物に親しんで育つ。
東京高等師範学校附属小学校（現・筑波大学附属小学校）から東京高等師範学校附属中学校（現・筑波大学附属中学校・高等学校）を経て旧制成蹊高等学校尋常科に編入。1945年、旧制成蹊高等学校高等科理科に進学。敗戦に伴って文科に転ずる。小学生時代にはバートン版『アラビアン・ナイト』や江戸川乱歩に始まり、高垣眸、南洋一郎、押川春浪、『プルターク英雄伝』などを愛読、中学では『有朋堂文庫』や『日本名著全集』で古典に親しんだ。また甲冑の研究、縄文式土器の発掘に熱中した。その後英語に関心を強め、高校では工場動員の合間にシェリー、ポー、スコットなどを原語で読み、呉茂一、平井呈一に私淑した。
1949年、東京大学受験に失敗して学習院大学文政学部哲学科に入学。1952年に卒業し、学習院大学英文学科に学士入学。1954年に英文学科を卒業し、慶應義塾大学大学院に進学。西脇順三郎のもとでコールリッジを専攻。大学院の同級に多田智満子や安東伸介、横山貞子がいた。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア（Wikipedia）』
■ウィキペディアで「由良君美」の詳細全文を読む
スポンサード リンク
| 翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース |
Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.
|
|