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甲州財閥[こうしゅうざいばつ]
甲州財閥(こうしゅうざいばつ)とは、明治期の東京や横浜で顕著な経済活動を行っていた甲州(山梨県)出身の実業家たちのことで、著名な人物は、若尾逸平、若尾幾造、若尾璋八、雨宮敬次郎、根津嘉一郎、小野金六、穴水要七、小池国三、佐竹作太郎、神戸挙一である〔『鉄道』(p101)〕。その中でも若尾逸平と雨宮敬次郎は二大巨頭と言われている〔『鉄道』(p102)〕。甲州財閥の実業家たちは協力し合うこともあったが、対立することもあった〔。例えば、雨宮敬次郎は1893年10月に東京市街鉄道の設立を申請しているが、若尾逸平は翌11月に東京馬車鉄道の電化を申請しており、東京市街の鉄道(路面電車)において二人は対立していた〔『鉄道』(p104)〕。 == 概要 == 郷土意識で緩やかな資本連合を持っていた山梨出身の実業家を意味する総称で、明治中期から昭和初期にかけて鉄道会社や電力会社・証券金融会社を設立または買収し、各方面へ幅広く展開した。 「財閥」とは、本来は三井財閥や住友財閥など異種の業種が同族的支配関係により組織された独占資本を意味するが、ジャーナリズムにおいては実業家集団の結団を指すことがあり、同様の総称には江州財閥(近江商人)、佐賀財閥、中京財閥がある。 関西を中心に活動し阪急東宝グループの創始者の一人である小林一三は山梨出身者であるが甲州財閥とは別の地方財閥と見なされている。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「甲州財閥」の詳細全文を読む
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