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甲府盆地 : ウィキペディア日本語版
甲府盆地[こうふぼんち]

甲府盆地(こうふぼんち)は、山梨県中央部に位置する盆地。やや東西に長い逆三角形の盆地形状で、面積は275km²。長野県松本盆地諏訪盆地と続く構造盆地。中心部に県庁所在地甲府市が位置するほか、甲州市山梨市など、多くの市域を含む。
== 地理 ==
平均標高は比較的高い300mに位置し、四季が明瞭で寒暖の差が大きい盆地特有の内陸性気候であり、夏は暑く、冬は寒い。特には日本でも1,2を争う高温になる。年間降水量は少なく1200ミリ程度であるが山地部への降雪が水資源の供給になっており、夏から秋には集中豪雨が発生しやすい。盆地域には北東から流れる笛吹川と北西から流れる釜無川が盆地南西部で合流して富士川となり、静岡方面へ向かう。盆地西部には御勅使川や早川などが東流する。河川の堆積作用により700m以上の砂礫層がありし、周縁には御勅使川扇状地、釜無川扇状地、金川扇状地など多くの複合扇状地が形成され、果樹栽培や養蚕に適した地形となっている。中南部の低地はかつて両河川の氾濫原であり、水田地帯として利用されてきた。
甲府市を交通の中心に、盆地北西から東には中央本線が、また盆地南部を迂回した中央自動車道国道20号(旧甲州街道)が、盆地西部には南北に静岡県へ通じる国道52号身延線が通じており、盆地形状が交通の要衝として利用されている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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