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甲斐の黒駒 : ウィキペディア日本語版
甲斐の黒駒[かいのくろこま]

甲斐の黒駒(かいのくろこま)は、古代甲斐国に関係する伝承
古代甲斐が良の産地であったことから成立したと考えられている伝承で、甲斐から中央へ貢上された駿馬を指す。ヤマトタケル酒折宮伝承と並び、古代甲斐と中央のヤマト王権との関係を示す伝承としても注目されている。
== 甲斐国における馬の伝来 ==
世界史的には馬は後期旧石器時代から食料として利用されている。家畜化された年代については議論があるが、紀元前4500年から紀元前3500年頃にかけてユーラシア地方で家畜化されたと考えられている。以来、騎馬による遊牧は遠隔地の交易を促進し、軍事的な遠征を可能にし、古代オリエント世界においては幾多の帝国を産む要因にもなった。
東アジアにおいては中国朝後期に馬が伝来し、朝鮮半島においても衛氏朝鮮の時代に馬が飼育されている。日本列島には古墳時代の4世紀から5世紀にかけて馬が伝来し、大型古墳を造成した首長層に受け入れられたと考えられているが、山梨県(甲斐国)では4世紀後半代の馬歯が出土しており、山梨を含む中部高地には西日本に先行する古い段階で馬が渡来したと見られている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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