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甲斐姫 : ウィキペディア日本語版
甲斐姫[かいひめ]

甲斐姫(かいひめ、元亀3年(1572年)〔 - 没年不詳)は、安土桃山時代の女性。忍城城主・成田氏長の長女〔。豊臣秀吉側室天正18年(1590年)の小田原征伐の際、父・氏長が小田原城に詰めたため留守となった忍城を一族郎党と共に預かり、豊臣軍が城に侵攻した際には武勇を発揮して城を守りぬいたと伝えられている〔。
== 生涯 ==

=== 生い立ち ===
忍城城主・成田氏長と、最初の正妻で上野国金山城城主・由良成繁の娘との間に生まれる〔小沼、大澤 1980、115頁〕〔楠戸 2010、41頁〕。外祖母となる妙印尼(由良成繁の妻)は、天正12年(1584年)に金山城が北条氏の軍勢に襲撃された際、71歳という高齢にも拘らず籠城戦を指揮した女傑であり、甲斐姫の母も武芸に秀でていたという〔。
天正元年(1573年)、成田氏と由良氏の関係悪化に伴い、母とは2歳の時に離別〔。その後は氏長継室となった太田資正の娘の下で育てられたが〔、継母や巻姫や敦姫といった腹違いの妹たちとの仲は良好だったという〔。19歳となった甲斐姫はその容姿から「東国無双の美人」と評されたが〔、武芸や軍事に明るかったことから、「男子であれば、成田家を中興させて天下に名を成す人物になっていた」とも評された〔。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「甲斐姫」の詳細全文を読む



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