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男像柱 : ウィキペディア日本語版
アトラス (建築)

ヨーロッパ建築におけるアトラス(atlas)とは、男性の彫刻を、橋台、付柱などに施したもの。アトラント (atlant)、アトランティード (atlantid) とも〔''Aru-Az , Michael Delahunt, ArtLex Art Dictionary , 1996-2008.〕。複数形はアトランテス (atlantes)。日本語では男像柱と表記されることもある。古代ローマではテラモーンと呼ばれた〔。
これに先行して、古代ギリシアには女人像柱のカリアティードがあり、デルポイの宝物庫やアテネエレクテイオンといった古い神殿に見られる。それらは通常イオニア式であり、神殿に祭られている女神との仲介役を表していた〔 Harris, Cyril M., ed., ''Illustrated Dictionary of Historic Architecture'', Dover Publications, New York, 1983.〕。
アトランテスは頭を前に突き出し、肩で上部の張り出した構造を支えている形状になっていることが多く、中には両腕も上に延ばして手も使って支えているものもある。
名称は、肩で永久に天空を支えさせられたというティーターン神族の1人アトラースに由来する。一方テラモーンという呼称は、アルゴナウタイに登場する英雄で大アイアースの父に由来する。
古代ローマの建築家ウィトルウィウスは著書の中でアトラスとカリアティードにも注目しており〔Vitruvius, ''De Architectura'', 6.7.6.〕、ルネサンス建築にこれらが復活することに貢献した。
== 起源 ==
アトラスに先行してカリアティードが存在しただけでなく、古代エジプトでも巨石から似たような彫像建築を作っていた。アトラスはマグナ・グラエキアで発生したとされており、南イタリアおよびシチリア島を古代ギリシア人が植民地化した後に生まれた。現存する最古のアトラスは、シチリア島アグリジェント神殿の谷)のゼウス・オリンピア神殿にある。しかし、アトラスがより重要な役割を果たすようになるのは、マニエリスムバロック建築の時代である。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Atlas (architecture) 」があります。



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