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町沢静夫 : ウィキペディア日本語版
町沢静夫[まちざわ しずお]

町沢 静夫(まちざわ しずお、1945年 - )は日本の精神科医評論家心理学精神疾患少年犯罪等についてマスメディアに執筆し、100冊以上の著書がある。
== 経歴 ==
1945年新潟県西頸城郡青海町(現・糸魚川市)生まれ。1968年、東京大学文学部心理学科卒業。1976年、横浜市立大学医学部卒業。
1968年、東京大学文学部心理学科を卒業後、同学科の大学院に進学したが、東京大学の学園紛争のため大学院を中退し、医者になることを志して、横浜市立大学医学部に入学した。
1976年、同学部卒業後、内科で研修を始めたが、「内科ではあまり患者と話ができないし面白くない」〔町沢メンタルクリニックでの本人インタビュー記事 より〕という理由で精神科に転向し、東京大学医学部附属病院分院神経科で臨床研修した。
1979年、国立精神衛生研究所千葉県市川市国府台)にて研究を行い始めた。
途中1983~1984年、カリフォルニア大学ロサンゼルス校に留学し、主に境界性パーソナリティ障害(Borderline Personality Disorder, BPD)について研究した。帰国後、この障害の診断に有用とされる「ボーダーライン・スケール」を日本語に訳して日本人に適応可能なものとし〔町沢静夫『ボーダーライン』丸善ライブラリー刊、1997年4月20日発行(120-121ページ)〕、一般に同障害を「ボーダーライン」と呼ぶようになった。
1986年、国立精神・神経センター精神保健研究所室長に就任。
爽風会佐々木病院(千葉県船橋市)、式場病院(千葉県市川市)、中川神経科クリニック(神奈川県鎌倉市大船)、東京専売病院(現・国際医療福祉大学三田病院)(東京都港区三田)などで、アルバイトで診療をするようになった。
1994年、市川市内のワンルームマンションに「町沢メンタル・ヘルス研究所」を開設し、1時間で5千円から1万円の自由診療を始めた。
1998年、立教大学コミュニティ福祉学部(埼玉県新座市)教授に就任。
2000年、「町沢メンタル・ヘルス研究所」は、新聞記者の取材中に刃物を持った女が押し入ったとの理由で、マンションの理事会から立ち退きを命じられたため、立教大学に近い東京都豊島区目白にあり、池内ひろ美が主宰する「東京家族ラボ」に勤務し始め、初診で1時間3万円の自由診療を始めた。
2000年3月5日、佐賀県で、息子の家庭内暴力に困っていた母親からの手紙による依頼を受けた町沢は、佐賀県警察国立肥前療養所佐賀県神埼郡吉野ヶ里町)に電話のみで、その母親の息子の少年を強制入院(医療保護入院)させた。なお、町沢はこの直後に、「佐賀の病院に電話をしたら、初めは空きベッドはないと言っていたのに、よく聞いたらベッドが1つ空いていると言っていた」と語っており、町沢本人が電話で国立肥前療養所に少年を強制入院させるための手配をしたことを明らかにしている。
同年5月3日、少年は主治医と家族との話し合いのもとで外泊した際に、強制入院させられたことを恨みに思い、西鉄バスジャック事件を起こし、1人を死亡させ、数人の重傷者も出た。少年を全く診ないで強制入院させたため、この事件の後「精神医学会でかなり非難されて参った」と町沢本人が語っていた。
同年、『論座』7月号から10月号にかけて、西鉄バスジャック事件の対応について矢幡洋と論戦を繰り広げ、町沢は矢幡に論破された。
2003年1月、立教大学教授を辞職。こののち、東京家族ラボや式場病院以外に、榎本クリニック(東京都豊島区西池袋)やストレスケア日比谷クリニック(東京都千代田区有楽町)などでも新たにアルバイトで診療するようになる。
2004年8月、持病の糖尿病の合併症である眼病変のため1週間入院した。同年9月、千葉県市川市の本八幡駅近くに「町沢メンタルクリニック」を開業し、式場病院以外の東京家族ラボなどのアルバイト先の診療をすべてやめた。
2005年8月末、唯一残ったアルバイト先の式場病院も辞職し、「町沢メンタルクリニック」での診療に専念するようになった。
2008年、「町沢メンタルクリニック」を東京都江戸川区西小岩に移転した。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「町沢静夫」の詳細全文を読む



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