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略語(りゃくご)とは、ある語の一部を何らかの方法で省略または簡略した形で、なお元の意味を保っているもの〔松村明『日本文法大辞典』明治書院〕。広義では、頭字語をも指す。類似する概念に、省略語(しょうりゃくご)、短縮語(たんしゅくご)がある。地名・人名・団体名その他の固有名詞の正式名称について略したものは、略称(りゃくしょう)ともいう。 == 略語の形態 == === 日本語 === 日本語の略語: #和語・漢語の略語〔(森岡, 1988, pp.7-10)を基に作成。〕 ##形態素の音声を忠実に取り入れたもの(例:国際連合→国連、公正取引委員会→公取委) ##形態素の音声面をぼかす暗号的なもの(例:警察→サツ、渋谷→ブヤ) ##形態素の音声面を捨てて、文字に基づくもの(例:東京と横浜→京浜、外国為替→外為) ##形態素から最も遠い、欧文の略語法に倣ったもの(例:日本放送協会→Nippon Hoso Kyokai→NHK) #外来語(和製英語を含む)の略語〔(田辺, 1988, pp.15-18)を基礎として作成。〕 ##カタカナ略語 - カタカナ表記による語が何らかの方法で簡略化したもの ###単一語 ####前省略型(例:アルバイト→バイト) ####中省略型(例:エンターテインメント→エンターテイメント) ####後省略型(例:ストライキ→スト、チョコレート→チョコ) ###複合語 ####前省略型(例:ヒットエンドラン→エンドラン) ####中省略型(例:スクランブルドエッグ→スクランブルエッグ) ####後省略型(例:コンビニエンスストア→コンビニ、デパートメントストア→デパート) ####頭字語型(例:エンジンストール→エンスト、パーソナルコンピュータ→パソコン) ####文字による略語(例:パシフィック・リーグ→パ・リーグ) ##ローマ字略語 - ローマ字表記のまま簡略に出来ているもの。後述する外国語の頭字語の中には、日本語の一部として定着したものもある。(例:Parent-Teacher Association→PTA) #異言語の混成による略語(例:空+オーケストラ→カラオケ) 国語学者の森岡健二によれば、日本語(和語・漢語)の略語全体に目立つ特徴は、その大部分が固有名詞か、専門用語か、あるいは俗語・隠語の仲間であるということである〔森岡, 1988, p.8〕。また、外来語のカタカナ略語は、原語の形態素に沿って忠実に簡略化したものでなく、原語の形態を無視した符号的な性格をもつところに特色があるという〔森岡, 1988, p.11〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「略語」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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