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異型担子菌綱 : ウィキペディア日本語版
異型担子菌綱[いけいたんしきんこう]

異型担子菌綱(いけいたんしきんこう、学名: )は、担子菌門菌蕈亜門分類される菌類の一群である〔J. Deacon. 2005〕。現在では側系統群と考えられている。
キクラゲなど、ゼリーのような質のキノコを作るものが多い。そのため、膠質菌 (Jelly fungi) とも言われる〔椿監修(1997)、p.105〕。
== 特徴 ==
これに含まれる菌類の子実体は、普通にみられるキノコのような状でなく、状、ひだ状などの形をなし、またその肉質はゼリーないし状である。乾燥させると堅くなり、がよって、またを得ると元のように柔らかくなる。
この類の重要な特徴は、一般のハラタケ類と、担子器の構造が異なる点にある。一般のハラタケ類の担子器は、状ないし棍棒状の細胞内で二核の融合、減数分裂が行われ、それによって生じたを含む胞子は、棍棒の先端からごく短いを作って、その先に形成される。それに対してこの類では、群によって異なるが、はっきりとした長い柄の先端に胞子を作る。また、担子器に隔壁を生じるものも多い。それらの一部は、サビキン類クロボキン類のそれに似た点もある。また、シロキクラゲなどでは、この胞子が酵母としての性格を持つ〔椿監修(1997)、p.106〕。
これらの点から、この類は担子菌類では原始的なもの、あるいはサビキンなどとの間をつなぐものなど、特異な系統的な位置にあるものと考えられてきた。しかしながら、分子系統からは、意外にハラタケ類とは遠くないとの判断が出ている〔杉山編著(2005)、p.111〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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