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癌取扱い規約 : ウィキペディア日本語版
癌取扱い規約[がんとりあつかいきやく]
癌取扱い規約』(がんとりあつかいきやく)は、金原出版株式会社が発行している医学書シリーズの名称。各種診断治療統計などに際して用いる用語等が定義されたルール集(またはガイドライン)。
がん医療専門家等が集まり定義した専門用語等が記載されている。専門用語等はカルテ記載・画像診断手術記録・病理診断等で用いられがん医療の専門家同士が正確に情報交換ができるように工夫されている。集積された情報を解析してより良い治療法を研究するためにも寄与することが期待されている。臓器によってはがん医療の進歩等を反映して数年毎に改定される。
*癌取扱い規約で用いられている記載項目や使用記号が臓器ごとに定義され、また同じ臓器の規約であっても改訂されると定義が異なる場合がある。そのため、日本病理学会が中心となり、我が国の各種がん取扱い規約の統一化作業が行われている
*国際標準としては、腫瘍ステージにはUICC-TNM分類、AJCC分類が用いられ、組織像にはWHO分類が用いられている。がん取扱い規約は日本独自のものであるが、昨今は、国際標準を取り入れた改定が行われる傾向にある。

== 解説 ==
金原出版株式会社の「出版物の歴史」〔http://www.kanehara-shuppan.co.jp/company/history.html 金原出版株式会社 会社案内 出版物の歴史〕によれば、「胃癌取扱い規約」がもっとも古くからあり1962年(昭和37年)に発行されている。以後、乳癌取扱い規約、食道癌取扱い規約、大腸癌取扱い規約、甲状腺癌取扱い規約、肺癌取扱い規約、膀胱癌取扱い規約、膵癌取扱い規約、胆道癌取扱い規約、悪性骨腫瘍取扱い規約、腎癌取扱い規約、原発性肝癌取扱い規約、睾丸腫瘍取扱い規約、悪性軟部腫瘍取扱い規約、前立腺癌取扱い規約、子宮体癌取扱い規約、子宮頚癌取扱い規約、絨毛性疾患取扱い規約、小児腫瘍組織分類図譜、卵巣腫瘍取扱い規約、腎盂・尿管癌取扱い規約、卵巣癌取扱い規約、副腎腫瘍取扱い規約、脳腫瘍取扱い規約などが発行されている。
その他に「診療ガイドライン」や一般向けの「がん診療ガイドライン解説」シリーズも発行されている。たとえば一般向けには「乳がん診療ガイドラインの解説 2006年版 乳がんについて知りたい人のために」「胃がん治療ガイドラインの解説(一般用)2004年12月改訂 胃がんの治療を理解しようとするすべての方のために(第2版)」「大腸癌治療ガイドラインの解説 2006年版 大腸がんについて知りたい人のために 大腸がんの治療を受ける人のために(第1版) 」などがある。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「癌取扱い規約」の詳細全文を読む



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