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癌胎児性抗原[がんたいじせいこうげん] 癌胎児性抗原(癌たいじせいこうげん、)は、腫瘍マーカーの一つで、細胞接着因子に関係する分子量約20万の糖タンパク質の一つ。ヒトの大腸癌組織と胎児の腸管から発見された蛋白で有った事が呼称の由来となった。 == 概要 == 当該腫瘍マーカーのみで癌を検出することは困難である。補助的検査に使用され、他の腫瘍マーカーや臨床検査方法(CT検査、MRI検査、内視鏡検査、超音波)などと併用される〔大倉久直 腫瘍マーカーは早期診断にどこまで有用か 日本内科学会雑誌 Vol.94 (2005) No.12 P2479-2485〕。高値である場合は、他の診断方法を併用し精密検査を行う。1-2ヶ月程度の期間をおいた後に再検査を行い、変動が無ければ高値でも問題ないこともある〔CEA:消化器系がんの腫瘍マーカー 腫瘍マーカー〕。また、外科手術後の経過観察にも用いられ、再発・転移の有無判断材料のひとつとしても利用される〔耐糖能障害とともにCEA値が推移した胃癌術後腫瘍マーカー偽陽性の1例 日本臨床外科学会雑誌 Vol.70 (2009) No.1 P62-65〕、肺腺癌においては陽性率が高いとされている〔東山聖彦ほか、癌の腫瘍マーカー ー現況と今後の動向ー 日本分子腫瘍マーカー研究会誌 Vol.20 (2005) P84-86〕。一方、胃癌に於いては術後の高値と再発の相関は低いとする報告がある〔胃癌治癒切除後の腫瘍マーカー測定の臨床的意義 日本消化器外科学会雑誌 Vol.22 (1989) No.9 P2217-2222〕。 癌胎児性抗原に関係した細胞接着因子を構成するヒトの遺伝子はCEACAM1, CEACAM3, CEACAM4, CEACAM5, CEACAM6, CEACAM7, CEACAM8, CEACAM16, CEACAM18, CEACAM19, CEACAM20, CEACAM21等がある。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「癌胎児性抗原」の詳細全文を読む
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