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癩菌 : ウィキペディア日本語版
らい菌[らいきん]

らい菌(らいきん、癩菌、学名''Mycobacterium leprae'')は、ハンセン病の原因となる真正細菌である。分類上、結核菌と同様に抗酸菌に含まれる。1873年ノルウェーアルマウェル・ハンセンによって発見された。
== 細菌学的特長 ==
細長い桿菌。人工培養できない。ヌードマウスの足底で増殖されることによって得られる。そのためハンセン病の治療薬の開発に困難をきたした。細胞内のみで増殖する偏性細胞内寄生体である。特に末梢神経細胞に親和性が高い。
結核菌では機能している遺伝子の割合が90.8%であるのに対し、癩菌は49.5%と極端に少ない。そのため、生存と増殖を全面的に宿主細胞に依存している。
世代時間は約11日。霊長類アルマジロにのみ感染する。増殖すると葉巻タバコ状の配列を示す。また、球状の菌塊(らい球)を形成する。
抗酸菌染色で染色される。ただし、抗酸性が弱いため組織検査では通常のZiehl-Neelsen染色よりも変法のFite染色が診断に活用されている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「らい菌」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Mycobacterium leprae 」があります。



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