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発生砂時計モデル[はっせいすなどけいもでる] 発生砂時計モデル(はっせいすなどけいモデル)とは動物が個体発生を行う際、その発生中期に進化的な変更を最も加えにくい時期が存在するという考えである。単に砂時計モデルと呼ばれることもある。 == 概要 == 進化と発生の関係性を説明しようとするモデルのひとつ。〔Duboule D. 1994. Temporal colinearity and the phylotypic progression: a basis for the stability of a vertebrate Bauplan and the evolution of morphologies through heterochrony. Dev Suppl:135–142.〕によって提唱され、〔Raff RA. 1996. The Shape of Life: Genes, Development, and the Evolution of Animal Form: University of Chicago Press.〕によって名付けられた。 発生砂時計モデルによれば、「脊椎動物や無脊椎動物に属する動物種の胚は、進化的によく保存された発生中期を通るとされており、その理由は、発生中期は進化的に変更が利きにくい胚段階であるためである」と説明・推論している。この発生中期にあたる時期は、動物の「門(phyla)」に特徴的なボディプランを示すという意味から、ファイロティピック段階 (phylotypic stage)と名付けられている。また、この時期の胚形態をファイロタイプと呼ぶ。 「砂時計」という名称は、発生の初期と後期では進化的保存性が広がるが、中期では狭まる、というイメージに由来する。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「発生砂時計モデル」の詳細全文を読む
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