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発電工学 : ウィキペディア日本語版
発電[はつでん]
発電(はつでん、)は、電力以外のエネルギー電力へ変換すること。
自然界では積乱雲中での発電により雷が発生するほか、地球そのものも巨大な発電機であるとされ、発電された電流によって地磁気が維持されているという〔 - 数研出版ホームページ内のコラム。〕。また、動物に発電するものがいくつかある。人工的なものでは電磁誘導の原理を用いた発電機によるものと、それ以外の方法で電気を得る方法がいくつかある。可動部分を持たず、エネルギーを直接変換して直流を得る装置は、特に電池と呼ばれる。
発電を行う施設を発電所という。日常的な生活の中では、主にここから供給される電気を利用している。それ以外の施設において、発電所によらず発電施設を持つ場合、自家発電(じかはつでん)という。
== 発電の種類 ==

=== 発電機による発電 ===
発電機は電磁誘導によって運動エネルギーを電力に変換する装置である。具体的にはコイルに対して磁石を回転させることで電気を発生させる。動力を何から得るかによって以下のように様々な種類がある。
*火力発電:燃料の持つ化学エネルギーを燃焼により熱に変換し、さらに運動エネルギーに変換する発電。熱を得る方法、熱から運動を得る方法によりさらに細分される。
 *汽力発電:熱により水蒸気を作り、蒸気タービンを回す発電。広義には蒸気タービンを用いる発電を総称していう。
 *内燃力発電:気体の膨張により内燃機関を回す発電。
 *コンバインドサイクル発電:内燃力発電の排熱で汽力発電を行う発電。
 *廃棄物発電:廃棄物をエネルギー源として行う。
*原子力発電:核反応により熱エネルギーを得る発電。運動エネルギーへの変換は、通常は蒸気タービンを用いる。
*核融合発電:原子核の融合によってエネルギーを得る発電。
*水力発電:水の位置エネルギー及び運動エネルギーによる発電。
 *揚水発電:汲み上げた水を利用する。
 *マイクロ水力発電:小規模な水力発電。建設費や運用費が安い。
*地熱発電:地熱により熱エネルギーを得る発電。
*太陽熱発電:太陽光の熱エネルギーによる発電。太陽光を直接電気に変える太陽光発電とは別。
*風力発電:風の運動エネルギーによる発電。
 *陸上風力発電:タービンを陸上に設置する。
 *洋上風力発電:タービンを洋上に設置する。
 *浮体式洋上風力発電:タービンを深度のある洋上に浮かせて設置する。
 *:凧(カイト)によって高高度の風を利用する。
*波力発電:波の運動エネルギーによる発電。
*海流発電:海流の運動エネルギーによる発電。潮流発電ともいう。
*潮力発電:潮の干満の位置エネルギーによる発電。潮汐発電ともいう。
*炉頂圧発電:高炉の高圧ガスでタービンを回す発電。
*冷熱発電:液化天然ガス (LNG) の冷熱を利用し、中間熱媒体を液化、循環させる方法と、気化した高圧ガスで直接タービンを動かす方法がある。主に LNG の受け入れ基地などで用いられる。
*海洋温度差発電:海面の温水と深海の冷水の温度差を利用する発電。
*人力発電:人間を動力源とする発電。燃料や電池の補給が難しい局面で重宝される。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「発電」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Electricity generation 」があります。



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