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白山妙理権現 : ウィキペディア日本語版
白山権現[はくさんごんげん]

白山権現(はくさんごんげん)は白山山岳信仰修験道が融合した神仏習合の神であり、十一面観音菩薩本地仏とする。白山大権現白山妙理権現とも呼ばれた。神仏分離廃仏毀釈が行われる以前は、全国の白山権現社で祀られた。
== 概要 ==
717年養老元年)修験者泰澄加賀国(当時は越前国)白山の主峰、御前峰(ごぜんがみね)に登って瞑想していた時に、緑碧池(翠ヶ池)から十一面観音の垂迹である九頭龍王(くずりゅうおう)が出現して、自らを伊弉冊尊の化身で白山明神妙理大菩薩と名乗って顕現したのが起源で、併せて白山修験場開創の由来と伝わる〔『加賀白山伝記之事』。〕〔『泰澄和尚伝記』。〕〔「白山・立山と北陸修験道」、高瀬重雄編、ISBN 978-4626015945。〕。
孤峰(別山)では聖観音菩薩垂迹である宰官身〔『観音経』(妙法蓮華経 観世音菩薩普門品 第二十五)。〕の大行事権現が伊弉冊尊の神務輔佐の行事貫主として、大汝峰(おおなんじみね)では翁姿の大己貴命(大汝権現)が伊弉冊尊の神務輔弼として泰澄に顕われた〔〔と伝わり、泰澄に顕われた三神(白山妙理権現、大行事権現、大汝権現)を併せて白山三所権現と称する。さらには白山修験が隆盛すると、白山妙理権現の眷属として五王子権現も祀られた。
782年延暦元年)日吉八王子山の麓に白山権現が顕われたと伝わり〔『白山比咩神社略史』。〕、858年天安2年)比叡山延暦寺にも勧請されて山王七社の客人宮で祀られた。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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