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白石和紙[しろいしわし] 白石和紙(しろいしわし)は、日本の宮城県白石市で作られる和紙である。江戸時代から白石の特産品で、明治時代まで盛んに作られた。現在は市内の白石和紙工房だけで製造される。強度と耐久性に優れ、紙子(紙衣)、紙布にも用いられる。 == 概要 ==
原料は楮(こうぞ)だが、伝統的に日本で楮といわれた木にはコウゾとカジノキの2種があり、白石和紙の場合虎斑という品種名で呼ばれるカジノキの雌株が原料である。その長く柔らかい繊維が紙に強度と耐久性をもたらし、紙子や紙布その他特殊用途でも発揮される特長となる。東大寺の修二会(お水取り)で練行衆が着用する紙衣は、1973年(昭和48年)から白石和紙を使っている〔『紙の手技』177頁。当時東大寺の執事だった守屋弘斎によれば、昭和40年代の終わりに初めて会い、翌年に納入があった(『紙の手技』5頁)。遠藤忠雄によれば、頼まれてから正式な納入までに4年かかったという(『紙の手技』83頁)。〕。 江戸時代には楮生産、紙漉き、加工が白石を含む刈田郡一円の産業として栄え、白石の特産を指す「白石三白」(白石和紙、白石温麺、白石葛)の一つとされた。高級品から低廉なものまで、明治時代にも盛んに漉かれたが、洋紙との価格競争に敗れ、わずか一工房だけで作られるようになった。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「白石和紙」の詳細全文を読む
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