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白羽の矢[しらはのや] 白羽の矢(しらはのや)は、白い矢羽を持つ矢のこと。 日本古来の風習あるいは伝承によれば、生贄を求める神は求める対象とする少女の家の屋根に、白羽の矢を目印として立てたという。このことから転じて、「白羽の矢が立つ」の形式で「多くのものの中から犠牲者として選び出される」という意味として使われる。 == 由来 == 柳田国男は、屋根に白羽の矢が立つという伝承を、祭りの開始を意味する柴指などの儀式で榊や柴を指すこと、および、祭りの場所を神意で決めたことに由来するという。 「白羽の矢」となった経緯として、「矢立の松」などのように矢を射立てることが結界の成立とみなされる考え方、あるいは、『平家物語』第一巻「願立」の仲胤法印が祈祷を行った後に八王子大権現の社から鏑矢の飛んでいく音がしたという話のように、神の意思が聖なる矢として現れるという考え方が影響しているとされる〔。白という色に関しては、聖なる性質を持つとされている〔。 また、神が赤く塗った矢に変化して女性のもとに通い女性がその神の子供を産むという「丹塗矢伝承」も、直接的ではないものの「白羽の矢」と関連していると考えられる〔。日本史学者武光誠の著書には、「丹塗矢伝承」を元にした能曲『賀茂』が「白羽の矢が立つ」の用法の由来となったとの説が見られる。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「白羽の矢」の詳細全文を読む
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