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目的論[もくてきろん]
目的論(、)とは、世界・自然・社会・人間の存在目的、あるいはそれに向けての諸存在の運動・営みについて考察する哲学の一部門。 ==概要== この言葉自体は、ギリシャ語で「目的、終局」を意味する (telos、テロス)から作られたドイツ語の語彙に由来しており、クリスティアン・ヴォルフによって作られたとされている〔目的論とは - コトバンク/百科事典マイペディア 日立ソリューションズ〕。 「この世界の「実体・本質」的存在が何であるか」を考察する「存在論」に対して、「目的論」は、「人間を含む諸存在が、(究極的に)どこに向かって(何を目指して、何(どのような状態)を達成・実現すべく)存在・活動しているのか」を考察する。したがって、全般的には、前者の「存在論」は世界に対する「静的」(static) な考察という性格が強いのに対して、後者の「目的論」は事物に対する「動的」(dynamic) な考察という性格が強い。(ただし、とりわけマルティン・ハイデッガー以降の欧州(独仏)を中心としたいわゆる現代哲学では、存在自体も自己の関心(世界との向き合い方)によって産出されると考えるので、両者は動的な観点によって統合されることになる。) また、近代初頭の17世紀的、デカルト的、古典力学的な、静的な因果律構造のみを想定した「機械論」に対して、終局・目的から遡って合目的に情報を秩序立てるあり方として、「目的論」が対置されることも多い〔。この対比は、とりわけカントの理論理性に対する実践理性、人間の自由・道徳法則を巡る議論を理解する上で、とても重要になる。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「目的論」の詳細全文を読む
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