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直方線 : ウィキペディア日本語版
直方線[のおがたせん]

直方線(のおがたせん)は、JR九州バスが運行する自動車路線である。設定当初は鉄道省日本国有鉄道国鉄バス)が運営したが、1987年4月1日国鉄分割民営化にともない九州旅客鉄道(JR九州)に継承され、2001年7月1日にバス事業分社化にともない設立された子会社ジェイアール九州バス(2012年7月1日に現名称に改称)に譲渡された。
本項では、運行を担当する福岡中部支店(ふくおかちゅうぶしてん)・博多支店(はかたしてん)と、路線の中間拠点として機能していた自動車駅である宮田町駅(みやたまちえき)・福丸駅(ふくまるえき)についても記述する。
== 概説 ==
本路線は、1943年2月に直方と福間、福丸と筑前脇田、宮田町と新飯塚、博多と中久原間の合計58kmの運行を開始〔「鉄道省告示第8・9号」『官報』1943年1月29日 (国立国会図書館デジタルコレクション)〕したのが始まりである。鉄道では遠回りとなる直方などの産炭地と博多を結ぶ路線〔当時、篠栗線は全通していなかった。〕で、鉄道線の短絡という使命を有するとともに、戦時中の産炭地における輸送の確保という軍事的な目的があったといわれている〔『バスジャパン・ハンドブックシリーズ9 四国旅客鉄道・九州旅客鉄道』p16〕。
終戦後も、鉄道が石炭輸送中心であったことから、旅客輸送は本路線が一定の役割を果たすことになった。これは鉄道線の代行という使命といえ、1968年篠栗線開通後も筑豊地区と博多を結ぶ幹線バス路線として運行され続け、1984年時点でも直方と博多を結ぶ直通便が14往復設定されていた〔『鉄道ジャーナル』1984年6月号 p69〕。その一方で、1970年代以降は採算性の悪い支線については休廃止された。
国鉄末期の1986年11月からは、九州自動車道経由で直方と博多を結ぶ路線の運行を開始したが、その後撤退している。また、一部区間において都市高速道路を経由する運行系統も一時期存在したが、こちらも廃止となっており、2008年現在は全て一般道のみを走行する運行系統となっている。
本路線は、地域間幹線系統として、国・福岡県・沿線自治体の補助を受けて運行する。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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